今日は中目黒発信の有名ブランドば数あれど、静〜かにローカル魂を発信しているブランド、COMMON EDUCATION(コモンエデュケーション)を紹介します。
このブランドを指揮しているのは、このサイト「MIDMEGURO.COM」の主要人物で、中目黒ブランドの雄 ”マウンテンリサーチ“ 公認のブートレッググラフィック職人とも噂される前田くん(以下:前チャン)です。
ブランドの歴は長く、知っている方も多いでしょう。
COMMON EDUCATIONを要約するなら、前ちゃんが紡いだストリートへのオマージュです。
本人はそれを「サンプリング」と呼んでいて、わたしはそのサンプリングをたいへん心地よく感じています。
自然なスケール感で(前ちゃんの個人目線で)サンプリングがなされており、そのため、誇張されがちな巷のファッションプロダクトと違って、ストレスの無い雰囲気が漂います。
前ちゃんのプロダクトは直感的に・・・はたまた生産背景を持ってして実直に、ポコンポコンと商品を生み出されます。
このテンポの良さから、戦略的意図をほとんど感じさません。
しかし、戦略的で無いから打ち出しが弱いのか?といえば、そうではありません。
筋はし〜っかりな一本が通っています。
ただ、コマーシャル的な要素は薄いので、10数年間の歴史を鑑みることでブレのないブランドだと認識できるでしょう。
こうして生み出されたブランドはスタイリングも楽しいです。
(ストリートウェアなんだけれど)枠に当てはまらない自由度を発揮します。
つまり、古着やワーク、ミリタリーウェアをファッションに取り入れるような感覚です。
まぁ、とやかく言っても始まりませんので、まずはメイン画像にある商品で感じてみてください。
これは和紙とポリエステルのキメラ的素材です。
ドライ感のある”ちりめん”的な風合いが上品です。肌触りも汗ばむ陽気に長時間歩いていてもサラリとしていました。
一方で、気持ちがイイくらいにビヨンビヨ〜ンと伸びるのに、戻りが力強いストレッチ感、そして、ポリエステル100%のそれより倍くらい乾くのが早い印象です。
こんなハイブリッドなTシャツですが、シンプルなTシャツのシルエットに、ブートレッグ職人の技が背中にドンと描かれているのです。
COMMON EDUCATIONは前ちゃんが紡いだ世界観を、受け手が解いて(ほどいて)アイデンティティを引き立てることが可能です。
計算のないプロダクトは買い手の気持ちを反映させられるので、手にしてから徐々に楽しくなってくる洋服なのでしょう。
そういえば、ここ数年はMIDMEGUROのフィクサー、…..Research GENERAL STOREの石井さんをディレクターに迎え、さらに面白いグルーブ感が出てきました。
今後も楽しい進化を続けていくことでしょう。